桃太郎サミットとは

桃太郎話しは、「身も心も健康な桃太郎というリーダーが、知恵を持った猿、仁徳をもった犬、勇気を持ったキジと力を合わせてチームで物事を成し遂げる」ということが書かれています。この痛快なわかりやすいお話しは誰からも親しまれ、家族想いの愛郷心をもつ英雄として、日本人の心に勇気と希望を与えてきました。また、物語の中には様々な教示が込められており、道徳教育・福祉・会社経営などにも通じると脚光を浴びている日本を代表する、いや世界に誇れるおとぎ話なのです。

桃太郎研究家故小久保桃江氏(1902〜2006)は、戦後から子どもの健全育成活動を起こし、子どもに幸福をやさしく説く方法を探し続けついに桃太郎のお話しが最適であることに辿り着きました。

桃太郎は健康、猿は知恵、犬は仁徳、雉は勇気、きび団子は富を象徴してこの五つが揃えば人は幸福になると説いています。「桃太郎話」の研究は、まさに世界人類の平和・幸福への学問であるということなのです。

小久保桃江氏は「桃太郎話を世界中にひろめて平和な世の中にしたい」と1990年に日本桃太郎の会を設立しました。以降全国にいるたくさんの桃太郎愛好家・研究者にその活動が広がり、1997年から日本各地で桃太郎サミットを開催し交流を深めており、2008年(平成20年)に「日本桃太郎会連合会」が発足しました。

サミットでは日本各地の桃太郎会の活動発表を始め、子どもたちの研究発表、落語やバラエティー、桃太郎の歴史発表など、みんなで「桃太郎話」を学び楽しんでおります。

我々も各地のサミットへ参加し全国の桃太郎会の方々との交流していく中で、「桃太郎話」は楽しむだけではなく、日本の文化として後世に伝承してゆかなければならない貴重な財産だ」という思いに到り、2021年10月16日に第18回桃太郎サミット in 大月を開催することを決定しました。

古来から口承でで伝えられてきた「桃太郎話」は、その後の絵巻物・草双紙・国定教科書・絵本などにも登場し、日本国民の生活の中に深く根付いています。

日本で最初の長編アニメも桃太郎で、能や歌舞伎、宝塚歌劇団でも公演されており、幼稚園・保育園などの演劇でもたくさん取り組まれています。そして2019年には中学校の道徳の教科書に「桃太郎話」が掲載され、最近のテレビコマーシャルやエンターテイメントでも桃太郎があちこちに登場しているのはみなさんもご存知でしょう。

この日本人の誇れる「桃太郎話」をみんなで学び、「桃太郎話」と桃太郎の絵巻物を代表とする桃太郎に関する貴重な資料の保全と活用、日本昔話「桃太郎」を日本国民だけでなく、世界に発信していくきっかけを創ることを目的としています。

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